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なぜアクションプログラムなのか

大企業の様に中小企業は出来ない

この不況下にあって、大手銀行・大手企業CRMシステム (Customer Relationship Managementシステム)です。
顧客満足度を向上し、高効率なセールス活動を支援し、顧客と永続的な関係を築くことにより、多彩な情報を入手し、顧客へ最適提案を実現することで、高効率なセールス活動を行うものです。ではどうなのでしょうか。高価な地理情報システム(地図情報の機能)をベースにエリアマーケティングに特化した情報サービスであったり、業務に特化した物流システム構築であったりと様々です。この物流システムの構築は、大きな投資を伴う場合が多く、システム構築の成否はその後の物流コストを大きく左右するのみならず、顧客の満足度に対する影響も計り知れないものあります。単に「荷物を保管する」「加工する」「配送する」といった基本的な機能では顧客満足は得られなくなってきています。
そこで、企業変革/業務改革や効果的なIT化を狙ってERPの導入が拡大しています。
経営戦略を踏まえてERPを導入するには、明確な情報化ビジョンに基づいた「あるべき業務システム」が「どのようなERP」で実現可能かを、事前評価することが重要で、経営/事業効率化視点での業務システム化ビジョンを基に、ERP選定へ向けたマクロ的な評価を行い、取り組み方法や導入マスタプラン策定など、ERP導入への効果的な連携システムにより大掛かりなシステムのリストラクチャリングが行われます。これらには大規模投資が必要です。大企業故にできるものですが、では中小企業ではどうでしょうか。
中小企業でも、厳しさを増すビジネス環境の中を生き残っていくためには、変化へ柔軟に対応するビジネス体質の構築を目指した企業革新の成否が、決め手となります。が、多大な投資を伴う、経営戦略/方針を踏まえた抜本的なビジネスプロセス変革と最適な取り組みアプローチが、革新成功への大きなポイントとなる中で、EI、BPR、SCM、ナレッジマネジメント、情報化構想策定等のノウハウやコンサルティング技法を活用し、顧客満足を第一主義とした変革マインドを喚起しながら、ビジネスプロセス革新を中心に企業変革が本当に中小企業で可能なのでしょうか。
社会システムの変革が日常化された現在、企業には、活動の方向性を見定め、そこに向けて限られた資源をどう割り振るか。全体の活動状況をどうモニタリングするか。人材をいかに育成するか。という変革に向けた取組みが当たり前のように求められます。さらに、様々な変革の要因に柔軟に対応できる企業を目指さなくてはこのブロードバンド時代では、事業創造、顧客関係構築、チャネルマネジメント、マーケティングプロセスには要求されます。
それは本当でしょうか。否、今求められているのは生き残りです。利益を上げることです。
確かに限られたリソースを有効に活用するかを見出すのは大変です。が、仕組みを少し造るだけで大きな変革を成し遂げた企業が沢山あります。
多くの投資をするだけが求められているのではないのです。
根幹をなすのは確固たる経営理念です。経営理念は組織内で共有される価値観であり、すべての判断・行動の原点となるものです。お客さまの期待、貴社が目指したい将来像、そして貴社の強み・リソースを総合的に点検し、貴社の進む方向を明らかにすることが大事です。
経営理念をかたちにする・・・・経営理念をシンボリックに表現するCIは、自社の変化を内外に示す有効なコミュニケーション施策です。また、今日、中長期経営計画は事業の方向性を社内に示すのみならず、社外に発信する情報コンテンツとしても重要性を一層帯びています。目標や達成に向けた取り組み事項、実行計画について、貴社内での共有と貴社外も含めた共感を得ることが必須要件です。
情報戦略立案の手順は、情報統括役員(CIO)を中核として、@経営革新と情報のビジョン策定、A現状の情報への対応の評価、B将来へのシナリオ作成、C情報戦略実施計画の作成、D実施のPRと実績評価の5段階があります。

情報戦略実施計画の作成は、情報戦略立案の中核をなすもので、情報システムを経営に生かす具体的な戦略を定義するものです。

情報戦略実施計画の作成として重要なのは、
@情報や情報システムの戦略→戦術→運用への展開を行い、具体的な構想や要件を体系化し、実現機能と達成レベル、達成方法を明確にする。
A組織とインテリジェンス(知能)のベクトルが一致するような、組織改善、経営資源の投入、推進体制の確立を行う。
B投入経営資源及びその期待効果を明確にして、経営的な投資効果目標を設定するといった視点であり、これらの基本姿勢を肝に銘じて、あとは経営戦略や将来シナリオ、経営ビジョンを忠実に実現し、支援する戦略情報システムをいかに創造するかです。

情報戦略立案の手順は、
第一ステップ:情報戦略基本調査と情報戦略基本計画書の作成、
第二ステップ:情報システム機能要件調査とシステム基本設計書の作成、
第三ステップ:推進訂正の確立である。

情報戦略実施計画書の作成
ステップ1:情報戦略基本調査
事業環境、企業力等の調査(概観及び必要情報の分析)
ビジョン、経営戦略の調査(概観及び必要情報の分析)
経営管理システムの調査(組織と管理の仕組み、レベル、情報)
業務管理システムの調査(組織と業務の仕組み、レベル、情報)
情報システムの調査(実現のレベルと経営戦略東都の整合性)
業界、取引先等の情報システムニーズ調査
先端情報システム事例調査、ライバル企業の動向調査

○情報戦略基本計画書
・情報戦略の方針・目標・実現のレベル
・実施項目、実施方法の概要
・投入経営資源と期待効果

ステップ2:情報システム機能要件調査
情報システムの全体構想の立案
情報システムの経営体系別、機能別要件検討
情報システムの優先度、実現時期、実現レベルの検討
情報システム構築のための投入経営資源見積と推進体制の検討
  情報システム運用費用見積(機器関連費、開発費、運営費等)

○システム基本設計書
・情報システムの全体構想(目的・特徴・概要等)
・事業単位別のシステム機能と利用目的
・事業単位別の投資と期待効果
・推進体制と推進スケジュール

ステップ3:推進体制の確立
 経営トップによる戦略目標と投資効果の評価
 推進組織、推進体制の確立、外部協力部隊の編成
 システム構築およびの投資、投入要員のスケジュール化
   ↓
経営トップによる実施指示